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三者鼎立 (さんしゃていりつ)
2010年09月01日
三者鼎立
使う者 売る者 造る者
いづれが損しいづれが得しても断じて商売は成立たぬ
パイロットは其の信念を以て無遠慮に営業の方針を進めております。
(パイロッ ト タイムス 1956年9月号より引用)
「三者鼎立」、 パイロット万年筆に興味を持っている人なら、この言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。パイロットの創立者である和田正雄、並木良輔が、大正7年、事業を開始するに当たり 「憂喜和精神」、「難関突破」、「一日一進」、「至誠真剣」とならび社是として掲げたものです。 鼎(かなえ、てい)とは、三脚をもつ中国古代の青銅器の ことで、「三者鼎立」とは、三つの勢力が相並び立つ状態のことを意味しています。
「万年筆をつくる者は、売りひろめる人々の苦労を思いやり、また、使う人達の不利 不便に思いをめぐらし、そのうえで自分の利益を考えるべきである。売る人々は、つくる人々の考案の苦心、製作の骨折りを良く理解して販売に当たらなければならない。消費者もまた、万年筆の品質には製造者や販売者の努力が注ぎ込まれていることを認識しなければならない。三者がそれぞれの立場を守ってこそはじめて共存・繁栄しうる」と説いています。
消費者、販売店、製造元の利益をお互いに分かち合っていくという利益三分主義の思想であり、どのような時代にあっても通用する言葉だと思います。物を販売する立場の人間として、私自身も心の底に置いておかねばならない言葉だと思っています。