萬年筆くらぶ fuente 交流会 2009 - fuente meeting 2009

2009年10月25日

 

去る10月24日、25日の両日、萬年筆くらぶ・フエンテの交流会が行われた。場所は、デンマーク好きにかけては天下一と 言ってはばからない成川さんが経営する「北欧の匠」である。 最近「北欧の匠」は「第二の悪魔の館」ともささやかれているという話を耳にするほどだが無理 もない。 成川さんの笑顔と、ダジャレをおり交ぜながら話すあの語り口についつい引き込まれていくのが目に見えるようだ。

今年のメニューを紹介しておきましょう。 ボールペンとペンシルの専門店「五十音」店主である宇井野京子さんの講演、たこ吉さんと山田さんのペンクリニッ ク、ユーロボックスのヴィンテージ万年筆、オークション、そしてバザーと盛りだくさんであった。(案内書参照ください) 「五十音」店主の宇井野京子さんの講演は非常に興味深かった。


オークションも盛況であった。 点数にして97点ほどが出品されほぼ全部が売約となった。 今年は、たくさんのインク瓶が会場のど真ん中に山積みされてい てその光景は壮観であった。 全国の筆記具愛好家から毎回毎回このように沢山のカンパ品が供出されることを見るにつけ、フエンテは大勢のひとたちから愛さ れているのだなと改めて感じる。 言うまでもないが、会を主宰する、「でべそさん」の存在は計り知れないほど大きい。 星のようにきらきら輝いている。  売上金はカンパ品の売上金とともに「萬年筆くらぶ・フエンテ」の管理に当てられる。 さて、いったいどのようなものが出品されているのか、参加されなかっ た方のために出品リストを添付し ておきましょう。


夜の交流会も楽しかった。 居酒屋「八蛮」の地ビールと料理は最高だった。特に地ビールはコクがあってうまかった。 地ビールが先か、店が先なのか聞き忘 れたが、店主の鈴木さんは地ビールを自分で造っているのだそうだ。 分厚い一枚板のテーブルからして、店内にあるものすべてに店主のこだわりとセンスが見 えるが・・・、なんとも、恐れ入りました。  ほんとうに楽しい2日間でした。

 

 

「萬年筆くらぶ・フエンテ」の会長、でべそさんこと中谷さん。(左側)

萬年筆くらぶ事務局:  中谷でべそ 〒243-0405 神奈川県 海老名市国分南1-6-30

 fuente.naka@nifty.ne.jp PFB02273@Nifty.ne.jp




ボールペンと鉛筆の専門店「五十音」のオーナー宇井野京子さん。

 

 宇井野さんは、店を始めたきっかけはなんであったのか・・・その動機から語り始めた。 宇井野さんは根っからの文具好き で、文具店などへ行くと2時間くらいはすぐに経ってしまうほど夢中になるのだそうだ。 いろいろな文具店へ行ってはあれやこれやと買い込み、どんどん溜 まっていった。 そうこうしているうちに、自分で文具店をやってみようという気持ちが沸いてきて、ネットで店舗の物件探しを始めた。 ある日、銀座に手ご ろな物件が出ていたので行ってみると、路地裏にある小さな場所で、女手一つでやるにはこれくらいがいいと気に入り不動産屋に話をしたら、即決で決まったと いう。 女性一人で不動産を借りるのは難しいと聞いていたので、即決は宇井野さんにとってはびっくりの出来事であった。 
 銀座は、以外や以外、下町的なところが残っていて、町内会では今でも大家と店子の関係というような部分も存在している。 そういう部分が好きだという。  開店してしばらくして天賞堂の会長が見えて、「これで、店として成り立っていくのか」と心配してくれたそうだ。 しかし、その心配をよそに、1年もしない うちに、雑誌に紹介されたりして1年目からまずまず順調な滑り出しであった。


 「五十音」はボールペンとペンシルが売り物だが、なぜボールペンとペンシルなのか。 それは、自分がこれまで使ってきた好きな筆記具がボールペンやペンシ ルであり、自分が一番好きな筆記具を集めた専門店にしよう、ということであったという。 「決して無理に背伸びをしたくない、自分にできるものをやりた い」と宇井野さん。 それがボールペンでありペンシルなのだと。 万年筆業界人からすれば、なぜマイナーなボールペンやペンシルなのかと思いがちだが、周囲を見渡しても万年筆 人口よりもボールペンやペンシル人口の方がずっと多いのは明白であり、以外や以外、ボールペンとペンシルは万年筆よりもメジャーな筆記具なのだと改めて気 づく。 今では、お客様から文具に関するいろんな情報を提供してくれることが多く、そうした声を集約し自分のアイデアを取り入れ、それを職人に依頼して製品を作っ てもらうのが自分のビジネススタイルだという。 うまく製品に結びつけた商品もあるが、アイデアをメーカーに取られたりすることも。 でも、徒労無駄と思 えるようなことや遊び心も大事にしているという。 そういう思考は私自身ある意味共鳴する部分が大いにあり感心した。 
 
 萬年筆くらぶ・フエンテにはいろんな意味で支えられているという。 筆記具好きの人たちには物を大事にする傾向があり、宇井野さん自身もそういう精神が大 好きで、これからもその気持ちを持ち続けていきたいと語っていた。
 ところで、宇井野京子さんのお名前は本名ではないのだそうだ。 いろはにほへど・・・ういのおくやまけふこえて・・・。 パートナーの名前は、おくやまさ ん。 「五十音」という名前の由来も簡潔でおもしろい。 ボールペンとペンシル、つまり筆記具の店だから文字の、あいうえお・・・から。 ご自分の名前 も、パートナーの名前も、そして、お店の名前も、まさに「五十音」から成り立っているという、なんと洒落た遊び心なのだろう。

 常々思うことは、「五十音」にしかないものが店にあればいいなということ。 銀座・英国屋の社長が英国留学時に感銘を受けられたという、英語の 「gathering/集まり」はいろんなものが集まって一つの物を形成していく、というように、「様々な物が集まる」店にしていきたいと締めくくった。

 

 

WAGNERの師匠・たこ吉こと、森睦さんのペンクリニックの様子










 

今年も革製品専門店ル・ボナーの松本さんからカンパ品として革製品がいくつも供出された







今回、すなみさんが持参した3本。 向こう側2本はClassic Penの新製品。
手前が 2009年のロンドンペンショーのために作られた 2009 DNA Parker (100本限定)




 



 

オークションの様子




オークションに出品された品物の数々




 





「インキ止萬年筆愛好会」のオヤジこと、土居正明さんが作った竹軸万年筆




セーラーの長原幸夫さんも久しぶりの登場




TAKUYA製万年筆ケース  
左はオークションに出品され話題を呼んだ超小型ペンケース











 


ユーロボックスのテーブル




 










 「富士」 (プラチナ製)





よほどのモンブラン好きなんでしょうね?!




 




手前左のピッチャーが「八蛮」の地ビール




実家がりんご園をしているというのでりんごのおすそ分けを持って参加。 
美味しかったです、ほんとうに。




 



 
 

 


デザイン 日高 修




 


北欧の匠の若旦那、成川恒太さん。





店には主に北欧より輸入した、革製品、ジュエリー、敷物、アンティークの
小物などなど、 およそ何でも揃っている。 (ほんとうに何でもでありますって感じ)

北欧の匠 03-5524-5657

 

 

写真の一部は杉本みどりさんと日高修さんから提供いただきました。 
写真削除をご希望の方は下記まで連絡ください。

03-3538-8388  info@euro-box.com