De La Rue "Onoto"   -   デ・ラ・ルー "オノト" 

2010年08月30日

■メーカー   De La Rue   (デ・ラ・ルー)

■モデル      "Onoto"  Filigree, Plunger filler.   -    "オノト" 透かし彫り プランジャー式

■生産国    イギリス

■年代     1910年頃

■素材     ハードラバー(エボナイト)にシルバーの透かし彫りを被せたもの。

■ペン先    14C 
■吸入方法  プランジャー式
■長さ      145mm (キャップ装着時)
■重さ      19g
■値段     売約済



 デ・ラ・ルー製の万年筆としては、黄金期といわれる1910年代の極めて珍しい万年筆です。 ハードラバー(エボナイト)の素材に、手彫りのシルバーを被せたもので、なかなか手の込んだ造りとなっています。 時代でいえば、ちょうどアール・ヌーボーからアール・デコ様式に移り変わるときで、どちらかというとアール・ヌーボー様式の名残りが感じられる模様といえるでしょうか。 デ・ラ・ルー社では、草創期には、金属製のさまざまな造りの万年筆を作っています。この万年筆と似たようなもので、「Onoto」という文字をこの模様の中にあしらったものもあるようです。
 
 吸入方法は、プランジャー式と呼ばれるもので、尻軸を引き抜き、押し切ると同時にインクが逆流して吸入されるというオノト独特の方式が採用されています。 オノトというと、「幻のオノト」などど言われることがありますが(私はオノトを幻だとは思っていませんが)、「幻のオノト」が存在するというなら、これはまさしく「幻のオノト」といえるかもしれません。