萬年筆くらぶ fuente 交流会 2005 - fuente meeting 2005

2005年10月30日

 今年の「萬年筆くらぶ フエンテ」の交流会は、のべ入場者数が200近くまでにものぼり、例年にも増してにぎやかで盛大であった。 10月29日、 30日の両日、場所はすっかりおなじみになった銀座一丁目の「北欧の匠」である。オーナーは相も変わらず駄洒落の大好きな成川さん。交流会の場所をいつも 提供されている成川さんは、歴史や文化史(特に北欧)には造詣が深く、ことデンマークの家具や小物に関して薀蓄を言いだすともう止まらない。北欧文化の良 き理解者でもある。 


 3階の、部屋の両サイドには全国から寄せられたオークション品の数々。そして、Pelikan倶楽 部のメンバーによる万年筆や万年筆周辺グッヅのコレクションが飾られたテーブ ル、壁には古山画伯の作品、ユーロボックスのヴィンテージ万年筆。そして、4階がたこ吉さんのペンクリニックといつもと同じ陣容。今年はいつもと違うなと 思わせたのは、やはり、2日目のテレビ取材が入ったことであろうか。実はNHKがこの数週間、万年筆のコレクターとして世界に名を馳せている我が日本のす なみまさみちさんを取材してきたのだという。今回のテレビ取材はその一環として、フエンテ交流会を取材するというもの。2日目の午後から入ったNHKのカ メラクルーは、この日の最後のイベントであるオークションが終わるまで、すなみ氏を追っかけ3階と4階を行ったり来たりしてカメラを回していた。取材の模 様は後日、NHK、BSハイビジョンで放映されるということなので皆さんもご覧ください。


 今年のハイライトの一つはたこ吉さんの「Genuine Civil Meister」授与式であった。これは、たこ吉さんがこれまでペンクリニックを通じてたくさんの万年筆の整備に当たってきたことをたたえ、文字通りみん なで感謝しようという趣旨に基づくものであるが、過日、ペンクリニックの神様として慕われるセーラー万年筆の長原宣義氏から直々に、「たこ吉さんの研ぎは もうすでにプロの域に入っている」とお墨付きを頂くこととなり、それでは「フエンテ」で称号を作り授与しようではないか、とでべそさんが動き、今回の授与 式となったものである。授与に当たっては、本田さん、山木さん、足澤さんの3人の証人が、それぞれの立場から「たこ吉さんのペン先整備」に関しての思い や、「Meister」として呼ぶに相応しいことをみんなの面前で述べ、そして証言した。古山画伯もたこ吉さんの功績をたたえ「たこを描いた額絵」を贈 り、谷川さんからは花束贈呈と華々しい授与式であった。余談だが、絵はたこ吉さんの「たこ」をあしらった奇妙(?)な図であったが、「これをそのまま万年 筆にしたら面白いかも」という意見もちらほら出ていたから、なんと、世の中には様々な人がいるものである。 


 「ペリカンを語ろう」という企画もよかった。Pelikan倶楽部の主導によるものだが、富樫会長、重野事務局長の挨拶のあと、やはりPelian倶楽部 の井上さん、永尾さんや岡本さんらがペリカンに関する熱い想いを語った。ペリカンに対するファンの想いは熱いのだなと改めて感心させられた時間でもあっ た。 オークションは毎年みんなが楽しみにしている交流会の花形でもある。今回も、万年筆やペンシルなどの筆記具、インク瓶、ペンケース、筆記具関係の書物、カ タログ、エフェメラなどなど約60点の品々が全国のフエンテの会員や一部の万年筆メーカーから供出され、一品も残ることなく売り尽くされた。ちなみに、こ の日一番の高値がついたのは、ペリカンの皮製40本入りペンケースであった。これらの売り上げはフエンテの運営費に当てられる。改めてここで申し上げるま でもないが、フエンテは会長の中谷でべそさん一人によって運営されている。たった一人で、である。400名を越す会員に、年3回送付される会報の紙代、印 刷代、切手代はもとよりその他諸々の経費はすべて自前というからその出費は膨大なものと察する。会報の編集に当てられる時間や労力もしかりである。会費制 にしては、という意見もあるが、でべそさんは「運営スタイルはこれからも変えることありません」と平気な顔をしておられる。「義務に制約されたくない-あ せらずゆっくり」がでべそさんのポリシーなのであろう。並大抵の決心ではやれないが、このあたりが全くでべそさんらしく、いつも感心させられる。これがま さに「中谷でべそスタイル」なのであり、「萬年筆くらぶ・フエンテ」が日本全国にあまねく会員を持つ、「慕われる萬年筆くらぶ」として存在している所以で ある。


 夜の交流会も楽しかったし、あっという間の2日間でしたが、「やっぱり万年筆の世界っておもしろい な」と、改めて感じられた2日間でした。ある会員の方が話していました。「フエンテに入会して、いろんな人たちと交流するように入ってから自分の世界が グーンと拡がりました」と。私もそう感じている一人です。 フエンテに感謝です。そして、中谷でべそさんに。 みなさん、お疲れ様でした。     (記:藤井)


一部の写真は、すなみまさみちさん、谷川みどりさんと日高修さんから提供していただきました。あり がとうございました。なお、写真の掲載については個々に承諾を得てはおりませんが、削除を希望の方はお手数ですが連絡をください。      (info@euro-box.com  Tel: 03-3538-8388)


フエンテ会長の中谷でべそさん。



くらぶ会員、岡本さんの奥様の力作。


すなみさん、岡本さんと「北欧の匠」のオーナー成川さん。


ペリカン倶楽部会員のコレクション。


「ペリカンを大いに語りましょう」と問いかけるでべそさん。


すなみさん、ペリカン倶楽部事務局長の重野さんと会長の富樫さん。






ペリカン倶楽部の永尾さん、井上さんと重野さん。ペリカン万年筆、ペリカングッヅに混じって、なぜ か、モンローが・・・。





でべそ会長からマイスターの称号認定証をもらいそれを掲げるたこ吉さんこと、森睦さん。


古山画伯からのお祝いの額絵は中園さんから手渡された。


そして、花束は谷川さんから。


古山画伯の最近の力作。中央がたこ吉さんに贈られた、たこをあしらった絵。


中央が古山浩一画伯。雑誌「Memo男の部屋」では「万年筆画家が行く」を連載中。
エイ出版から単行本「鞄がほしい」も出し最近多忙を極めるマルチ作家。


成川さんと古山画伯。


おなじみのオークション風景。





カンパに、と全国から寄せられた様々な万年筆や文具類。


ペリカンコレクションの傍でNHKテレビの取材を受けるすなみさん。硬くなってる?!
(手前はペリカン事務局長の重野さん)


サイン帳に記帳するすなみさん。


たこ吉さんのペンクリニック。


























ユーロボックスのテーブルで「これがいいなー」と井上さん。


重野さんが読んでいるのは北海道新聞に掲載された「’05万年筆サミット・イン・札幌」の記事。


これはもうほとんどペリカン倶楽部の人たちのショットですね。


コレクターとして名をはせた中園さんとペン職人の久保さん。


蛇文エボナイト軸万年筆。 こんなものを造らせるなんて、さすが!


蛇ならなんでも好き(?)なオーナーの谷川さん。
















ついに登場! ペリカン#800茶縞! スペインの或る会社がペリカンに発注したものらしい。


えーーどれどれー、と、みんな集まって、あーでもない、こーでもない、と話は尽きない。
中央奥の青いシャツを着ているのがオーナーの某氏。アメリカ経由で手に入れたとか。



ペリカン#800茶縞軸のオーナーのコレクション。オーナーは万年筆の文献なども集め深く研究され ている。


この人たちにペリカンを語らせたら話が尽きない。


すごい、すごい! 〆て一体いくらくらいになるのかな? 重さもかなりのものですね。


左側がオーナーの某氏。腰に下げているペンケースがまたすごい。
















左側が「北欧の匠」の若主人、成川恒太さん。かざしているのは、勿論、ハンス・オスター製のカバ ン。





誰かがふと漏らしていました。「この並木の蒔絵ペンシルを見られたことが最高」と。倉嶋さんの自慢 の逸品。



左端が倉嶋さん。


「うーん、素晴らしい」と感激しているすなみさん。



皆さんお疲れ様でした。でべそ会長の音頭で乾杯。








久保さんと岡本さん。