古山浩一「万年筆の達人」出版記念パーティ

2006年06月25日

 「万年筆の達 人」(エイ出版社/刊・古山浩一/著)の出版記念パーティが、去る6月24日、東京、品川プリンスホテ ルにて盛大に行われた。萬年筆くらぶ「fuente フエンテ」を主宰する中谷でべそ氏が、古山浩一氏『万年筆の達人』出版記念実行委員会を結成し委員長を務めた。

 当日は、中谷で べそ氏をはじめ「万年筆の達人」に登場する方々や万年筆愛好家たち約100人が集ま り著者の古山浩一氏を祝福した。司会をかって出たのは古山氏の教師時代の元同僚、杉山明信さんと、古山氏の教え子の西郡佳代子さんだ。 杉山さんの紹介 で、「ツァラトゥストラはこう言った」の序奏と共に古山浩一氏が登場、万雷の拍手で迎えられ古山氏が壇上に上がるとスポットライトが照らされ、臨場感あふ れるその演出にテンションは最高潮に達した。

 古山氏は、万年 筆に興味を持ったいきさつから始まり、「4本のヘミングウェイ」が出版され、前回の 改訂版、そして、このたびの「万年筆の達人」が出版されるまでのいきさつなどをとうとうと語った。 当初、「万年筆の達人」は他の出版社から「4本のヘミングウェイ」改訂版として出版されることになっていたが、出版社の一方的な都合で中止が決定、白紙と なり暗礁に乗り上げてしまった。苦悩の日々が続いたが、やがてエイ出版社が名乗りをあげ、「万年筆の達人」として出版が決まった。しかし、それからが大変 だった。出版社変更にともなう校正や編集作業が求められたからだ。エイ出版のスタッフとともに、寝る時間も削らなければならないという過酷な再編作業が続 けられた。 古山氏は「万年筆の達人」という本が世にでるまでに味わった苦悩、そして、やっとここまでこぎつけたという安堵感など、エピソードを交えなが ら様々な思いを語った。 その飄々たる語り口には、どのような苦労もいとわぬ古山氏の人柄がが現れていて、みなさん感銘を受けられたのではないだろうか。

 「万年筆の達人」の登場された方々も紹介され、みな古山氏を祝福した。万年筆愛好家も、「万年筆の達人」に登場された方々を見つけては各々持参した本にサ インをしてもらったり写真に納まったりしていた。これだけの職人たちが集まる機会はもうしばらくはないであろうし、様々な人たちの貴重な体験談や苦労話な どを聞く素晴らしいひと時であった。 一方、パーティに参加できなかった職人の方たちも大勢おられた。万年筆業界を支える、いわば「縁の下の力持ち」的存在といえる職人の方々の年齢も高齢化し ていて、早晩、後継者問題がでてくるのは必死であろう。 「万年筆の達人」と呼ばれている人たちの、それぞれの職人技を次世代に引き継いでいく後継者育成 の必要性をあらためて感じたのは私だけではないだろう。

 中谷でべそさん が、フエンテの会員や世界の万年筆愛好家たちから集め、自ら心を込めて製本した「古 山さんへのメッセージ」も贈呈された。そこには約150名の、それぞれの貴重なメッセージが託されていた。中には、涙を誘う白紙のメッセージも中谷さんか ら紹介されたり、また、ダンヒルの社長ら著名人からのもの、イラストを描いた楽しいものなど様々であった。 

 最後に古山氏 が、登場された人たちに感謝をこめて、一人一人がこだわる万年筆を描いた「額絵」贈っ た。 万年筆を愛する人たちにとって素晴らしいひと時でした。古山浩一さん、おめでとうございます。そして、本当にお疲れ様でした。ここまでに至るには、我々の 知らないご苦労もあったことでしょう。 様々な苦難を乗り越えられた貴方の忍耐と努力に敬意を表します。

 なお、「万年筆の達人」に紹介された次の方々は都合により欠席されました。(敬称略) 田中晴美、赤堀正俊、川窪克美、植原栄一、後藤智雄、白井英明、原 康二、久保田禮禧、川口明弘、パイロットコーポレーション、中屋万年筆、丸善、加藤清、酒井栄助、岡本俊久)

 

 

 

 

 

 


                                 ザイン: 日高修

 

 











杉山さんのアイデア、リヒャルト・シュトラウスの名曲「ツァラトゥストラはこう言った」の序奏で颯爽と登場する古山浩一氏
3回目のジャジャジャーンで幕が開く予定だったが、なぜか2回目のジャジャジャーンで 幕が開いてしまったとか


司会の杉山明信さんと西郡佳代子さん


「万年筆の達人」の出版に至るまでをとうとうと語る古山浩一氏






古山浩一「万年筆の達人」実行委員会委員長、中谷でべそさん




乾杯の音頭をとる北欧の匠のオーナー、成川善継氏


セーラー万年筆 長原宣義氏


万年筆博士 山本雅明氏


金ペン堂 古谷健一氏




フルハルター 森山信彦氏


久保工業所 久保幸平氏


エイチ・ワークス 長谷川晃嗣氏




ケンサキ万年筆 樫本桂三氏


ユーロボックス 藤井栄蔵


世界有数のコレクター すなみまさみち氏


市井のペン先調整人 森睦氏


セーラー万年筆 長原幸夫氏


若き万年筆研究家 金崎徳稔氏


枻出版社の清水茂樹氏と井浦綾子氏




古山浩一 著 「万年筆の達人」 

発行・発売/株式会社枻(えい)出版社  03-3708-5181




幻となった3冊の「万年筆の達人」の カバー



(枻出版社 趣味の文具編集部作成)




ホームページ「町工場二階空目薬煙突工房」の更新などを手助けをされているお二人を紹介する古山浩一氏


 






ペン先調整師の両巨頭




長谷川さん夫妻


古山浩一氏は、万年筆の達人に登場する方々に、記念としてそれぞれの1本を描き贈った。



万年筆の達人のそろい踏み


景品の抽選をする日高さんと、杉本さん夫妻


木田さんと拓也さん




TAKUYAコレクションの数々




拓也さんが持参した、古山浩一画伯の「卵人間」   今、これを入れる ケースを考案中とか




合間をぬって、ちゃっかり古山画伯に似顔絵を描いてもらう足澤さん
古山画伯に「誰にも言うなよ」と言われたらしいが、嬉しさを抑えきれず・・・・・見せちゃった


森山信彦氏、杉山明信氏と談笑する古山浩一氏





中谷でべそ委員長は、世界の万年筆愛好家から「古山さんへのメッセージ」を集めて贈った


メッセージの中には白紙のメッセージもあり、中谷でべそさんの説明を神妙な面持ちで聞き入る古山浩 一氏



「古山さんへのメッセージ」を中谷でべそさんから受け取る古山浩一氏


参加者を代表して古山浩一氏に花を贈る大塚さん


謝辞を述べる古山浩一氏




2次会も楽しかった。パーティが5時に終わってそれから4時間もいたなんて、びっくり。 なんと、それから3次会に行き、3時までやっていたという人達もいたらしい。万年筆の話は尽きない。すばらしきかな万年筆の世界よ!!!